シイタケ菌糸体とは?

免疫と向き合う食品成分の研究

小林製薬では、免疫力を高める素材を探索するため、これまでにアガリクス、霊芝、メシマコブ、フコイダンなど様々な食品成分の比較・研究を行ってきました。

その中で、シイタケ菌糸体が、現在免疫力低下の鍵の一つとして注目されている免疫抑制細胞(Treg(ティーレグ)細胞など)を抑え、免疫力を正常に回復させる作用を持つことを発見しました。

図:天然由来成分の比較・研究一覧シイタケ菌糸体:βグルカン、αグルカン、シリンガ酸、バニリン酸、アラビノキシランなど。アガリクス:αβグルカン複合体など。霊芝:βグルカンなど。メシマコブ:βグルカンなど。フコイダン:フコース硫酸多糖など。

免疫抑制を解除する成分を発見

この研究では、免疫力が低下した方に4種類の食品成分(シイタケ菌糸体・アガリクス・霊芝・メシマコブ)を長期間(20週以上)摂取してもらいました。

「担子菌製剤経口摂取による宿主免疫抑制改善への影響検討」
(Ishikawa S. 癌免疫外科研究会(2014))

図:この研究では、免疫力が低下した方に4種類の食品成分(シイタケ菌糸体・アガリクス・霊芝・メシマコブ)を長期間(20週以上)摂取してもらいました。

対象

がん治療後に免疫抑制により免疫力が低下している方 16名

方法

担子菌類製剤として、シイタケ菌糸体エキス(LEM)、冬虫夏草菌糸体エキス、霊芝子実体エキス、メシマコブ子実体エキスのいずれかを20週間経口で摂取。免疫パラメーターとして、末梢血刺激培養上清中のIFNγ、IL-10及び末梢血制御性T細胞を初期値と20週後の2回測定した。

結果

LEM摂取群では免疫バランスが改善し、免疫抑制細胞の増加が改善する効果が認められました。

シイタケ菌糸体について

シイタケ菌糸体は、私たちがふだん食べているシイタケの笠の部分(子実体)とは別のもので、糸状の形をしていることから菌糸体と呼ばれます。 この菌糸体に栄養が貯め込まれると、笠の部分が作り出されます。そのためシイタケの母体ともいえ、特徴的な有用成分が多く含まれています。

小林製薬では、シイタケ菌糸体を育成培地で生育させ、そこからエキスを抽出して粉末化したものを用いて、研究を行っています。

図:シイタケ菌糸体シイタケ菌糸体は、私たちがふだん食べているシイタケの笠の部分(子実体)とは別のもので、糸状の形をしていることから菌糸体と呼ばれます。 この菌糸体に栄養が貯め込まれると、笠の部分が作り出されます。そのためシイタケの母体ともいえ、特徴的な有用成分が多く含まれています。

小林製薬の免疫研究のあゆみ

小林製薬の免疫研究は、1990年代に始まり、以来20数年間、免疫の分野で、専門家から信頼されるため、一歩一歩ですが、着実に研究を積み重ねています。

1995年頃
基礎研究の開始
小林製薬は、担子菌類の基礎・薬理研究を開始。
2000年頃
臨床研究の開始
医療機関と共同で、アガリクス、霊芝、メシマコブ、フコイダン、シイタケ菌糸体などの食品成分において、低下した免疫力を向上させる研究を開始。
 
このとき、様々な食品成分を摂取された患者さんの中でも、シイタケ菌糸体を摂取された患者さんで、向上した免疫力が維持されているケースがあることを発見!
 
同時に、シイタケ菌糸体を摂取された患者さんでは、免疫を抑制する物質が少なくなっているデータを取得。(免疫抑制に対して、シイタケ菌糸体が、効果があるのでないかという仮説を持つ)
 
シイタケ菌糸体の臨床研究が複数の大学医学部で開始。


<主な研究発表>
・補助化学療法(FEC療法)を受けた乳癌患者における宿主免疫と副作用の評価(Gan To Kagaku Ryoho2005)
・癌補助化学療法時のシイタケ菌糸体抽出物(LEM)の併用による免疫賦活作用とQOLの改善.(Biotherapy2003)
・免疫賦活食品の抗腫瘍効果(生活習慣病対策研究会2002)
・ガン免疫食品素材の評価(生活習慣病対策研究会2002)
2010年頃
免疫抑制解除の研究開始
シイタケ菌糸体の「免疫抑制細胞」に対する作用について大学医学部と一緒に共同研究を開始。
 
免疫抑制細胞が異常に増加した状態で、シイタケ菌糸体を摂取するとこの異常増殖が抑えられて、免疫が良い状態に回復するという研究結果を論文発表。


<免疫療法に関わるTOPIC>
・2011年免疫抑制解除のメカニズムを持つ医薬品が米国で承認される。
・2013年科学雑誌「サイエンス」のブレイクスルー・オブ・ザ・イヤーに「免疫療法」が選ばれる。免疫抑制への関心度が高まる。
 


<主な研究発表>
・再発予防ステージ患者の免疫抑制を解除&免疫機能を回復(米国癌学会2009)
・免疫細胞療法と併用試験で免疫抑制細胞の増加を抑制 (論文発表2012)
2015年頃
<免疫療法に関わるTOPIC>
・2014年免疫抑制解除のメカニズムを持つ医薬品が日本でも発売。
・2015年日本乳癌学会で、乳がん術後補助化学療法中の患者に対するシイタケ菌糸体を使った二重盲検試験の結果が発表されるなど、天然由来成分における高いエビデンス(科学的根拠)の取得がすすむ。


<主な研究発表>
・ランダム二重盲検試験による評価: シイタケ菌糸体エキスによる術後化学療法を実施する乳がん患者へのQOLと免疫機能の改善作用(Mol Clin Oncol. 2017)
・シイタケ菌糸体抽出物(Lentinula Edodes Mycelia:LEM)の化学発癌物質による発癌抑制への可能性の検討(日本がん予防学会2017)
・がん免疫療法実施患者におけるシイタケ菌糸体によるQOLと免疫機能の改善作用(Alter Ther Health Med2016)
・乳がん術後ホルモン療法による免疫・体力へのシイタケ菌糸体の有用性検討(Onco Targets Ther2015)

現在、どのようにして「免疫抑制」が解除されるのか、についてのメカニズムの研究や、免疫力を改善することで得られる新たな有用性の探索の研究を実施しています。


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